1th 革細工をはじめたきっかけ

革細工をはじめて、かれこれ18年…

「革細工を始めようと思ったきっかけは?」

と、初めての人によく質問されることがあります

もともとファッションに興味があり、20代前後は今思うと恥ずかしいような派手な格好をしていました

そんなこともあり、財布やバッグなど、市販品では気に入るものがありませんでした

皆さんも経験あると思いますが、デザインは気に入ったけど、使い勝手が悪い、サイズ感がイマイチ、逆に使い勝手が良さようだけど、デザインがぱっとしない

そんな時に思いました、「自分で作ればいいんじゃ」って

これに木槌、カッターがあれば十分作ることができます

私もこんな程度の独具から始めました

それを考えると思ってるよりは手軽に始めることができます…って言っても革が高いんで、そこが一番の問題かも…

それはいったんおいといて、良い道具や種類をそろえるのは二の次で「まずやってみる」ということが一番重要なことです

私は始め、市販品をバラして、それで型をとり、作るということを何度かやってみました

その時のことを思い返してみると今でも覚えています

作り始め、途中、こんなんでいいんかーって感じで製作作業を進めていき、手縫いで地道にチクチク…縫い終わってみると、「あれ、意外と良い仕上がり~」ってなりました

そんなこんなを繰り返し、満を持して作ったファースト財布

「馬の蹄鉄」をモチーフにしたデザイン

黒い革をベースに、くり抜いた部分から蛇革をのぞかせ、スタッズを配置しました

中はガバっと開くタイプの小銭入れ、最近はありますが、この当時はこんなのありませんでした

カードは折り財布でもたくさん入るように、パタパタっと中に1つカードパーツを付けました

当時はそこにボタン付いていましたが、使っているうちに外れてしまいました…カードに傷もついたし…

何はともあれ、デザイン、機能ともに、自分のしたいことを詰め込みました

ある意味、今でも自慢の一品です

いま思うと、よく全部手縫いしたもんだって感心します(笑)

バッグや財布など、初期に作ったものは精細さは未熟ですが、これは技術や知識があがっても作ることのできない、その時にしか作れない手作り感や素朴さがあります


服部革店

使い方や、見た目の好みは人それぞれ ものであふれ返った今だからこそ オンリーワンを求める それをかなえる 押し付けではなく、要望にこたえる そこにさりげなく色付けをする そんなオンリーユーの革職人、服部洋祐 どうぞご覧下さい

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